11-03

 

2011311(1446)の「東北地方太平洋沖地震」の時、茨城県土浦市にいました。

幸い広い駐車場の車中にいたので難を逃れました。

初めは強風で車が揺れたのかな?と思いましたが

段々揺れが大きくなり大型店の電気が一斉に消え人々が駐車場に避難して来ました。

早々に帰路についたのですが、高速道は閉鎖、街の信号機も消え、一瞬にして交通マヒ。

いたるところで塀が倒壊、屋根瓦が崩れた街中を慌ただしくサイレンを鳴らして消防車や救急車が行き交っていました。

普段でしたら2時間30分位で帰宅出来るのですが、休ます運転して15時間30分かかりました。地震が発生してから帰宅出来たのが翌朝6時30分。

被害の大きさを知り、唖然としました。

お亡くなりになられた方々、被害にあわれた方々へお悔やみとお見舞いを申し上げます。

身の危険を知りながら原発の危機に挑んでいる皆様への感謝と、そのご家族の不安、心痛をお察しいたします。

一日も早い解決と復興を祈っています。

 

IMGP2970.JPG

 

 

東京都慰霊堂  墨田区

アルシュ 26cmx36cm

 

今月は震災の影響で私も世間も鬱状態。

6年毎月アップしてきた絵も今月は描けないと思いました。

 

子供の頃、この敷地にある「東京都復興記念館」に父と来て、そこに描かれている震災の絵を観てその悲惨さに一刻も早く外に出たい気持になりました。

関東大震災で、この場所だけで推定三万八千人が焼け死んだそうです。

当時7歳だった父は上野の山に逃げて助かり、現在95歳で健在です。

悲惨な場所だっただけにスケッチするのを今まで躊躇っていましたが、今回の震災の終息を願いながら描ける場所はここしか無いと思い、お賽銭を入れ、復興を祈り、スケッチを始めました。

 

今から6年前、水彩画を始めたいと思い本を買って、何も分からないのでそこに書いてあるスケッチブックを買ったのがアルシュのスケッチブックでした。

あまりにも高価なので数枚使って残りは上手になったら使おうと保管しておきました。

「上手になってから」だと一生使うチャンスが無さそうなので使うことにしました。

 

 

線描き:約3時間

着彩:1時間30分